「資格なんて意味ないよ」

そう言われて、開きかけたテキストをそっと閉じた日はありませんか。

まさ

せっかく勉強を始めたのに、意味ないって言われた…

その一言で手を止めたままにすると、

何も手元に残らない時間が、少しずつ積み重なっていくかもしれません。

でも、言われた今は「何のために取るのか」を決め直せるタイミングでもあります。

のぶ

言われた今だから、決め直せることがあるんです

僕は調理師免許を持っていて、今はFPと宅建の勉強をしています。そして、一人で仕事を始めたときの最初の案件は、500字ほどの短い文章を書いて決まりました。

この記事で学べること
  • 「意味ない」と言われた資格が、本当に意味がないのか自分で判断できる
  • 意味が出る資格と、意味が薄くなりやすい資格の分かれ目が分かる
  • 資格を取る前に、使う場面を1行で決められる
  • 資格がなくても見せられる成果物の作り方が分かる

「資格なんて意味ない」と言われてモヤモヤする理由

言われた一言がずっと引っかかるのは、何が「意味ない」のかがはっきりしないからです。

この章では、その一言の中身を2つに分けて、放っておくと何が積み重なるのかを見ていきます。

言う人の「意味ない」は何を指しているのか

「資格なんて意味ない」という言葉は、短いぶん中身がぼやけています。よく聞くと、だいたい次の2つのどちらかを指しています。

「意味ない」の中身は2つ
  • 実務で使わない:持っていても、仕事の中で出番がない
  • 使い道が決まっていない:何のために取るのかが、本人にも見えていない

1つ目は資格そのものの話で、2つ目は取る人の側の話です。同じ「意味ない」でも、向いている先がまったく違います。

ひかり

言った人を責めなくていいんだね。中身を分ければいいんだ

言った人に悪気があったかどうかは、ここでは考えなくて大丈夫です。大事なのは、自分に向けられた「意味ない」がどちらなのかを見分けることです。

放っておくと積み重なる損は2方向ある

「意味ない」と言われたあとの動き方は、大きく2つに分かれます。どちらも、気づかないうちに損が積み重なっていくかもしれない動き方です。

1つ目:言われて手を止める → 勉強した分も、何も形にならないまま時間が過ぎる
2つ目:反発して、取ること自体が目的になる → 使う場面がないまま、資格だけが増えていく

2つ目は、まじめな人ほど入りやすい道です。学び直しの失敗例としてよく挙げられるのが、30万〜50万円のスクールに先にお金を払ったり、実務につながらない資格ばかりを優先したりして、いざ副業や転職で動こうとしたときに「実務の実績がゼロ」のままになっている形です。

止めても、取り続けても、「使う場面」が決まっていなければ、手元に残るものは少ないかもしれません。

「意味ない」は半分だけ本当。分かれ目は使う場面が先にあるか

「資格なんて意味ない」は、全部が間違いというわけでも、全部が正しいわけでもありません。

この章では、意味が薄くなりやすい資格と意味が出る資格を分ける、1つの分かれ目を見ていきます。

意味が薄くなりやすい資格の特徴

意味が薄くなりやすいのは、資格の種類よりも「取り方」のほうです。

意味が薄くなりやすい取り方
  • 取ること自体がゴールになっている
  • 合格したあとに何をするかが決まっていない
  • 「持っていれば何かに使えそう」で選んでいる

こういう取り方だと、合格した瞬間がいちばん価値が高くて、そのあとは使われないまま時間が過ぎていきます。資格が悪いのではなく、出番が用意されていないのです。

まさ

「いつか役に立つかも」で選んでたかも…

ここに1つでも当てはまったからといって、勉強をやめる必要はありません。取り方を見直せば、同じ資格でも意味が変わってきます。

意味が出る資格の特徴

逆に意味が出やすいのは、「使う場面」が先にある資格です。違いを並べると、こうなります。

使う場面が先にある使う場面が後回し
選び方必要だから取る持っていれば安心だから取る
合格したあとすぐに出番がある出番を探すところから始まる
勉強の続き方目的があるので続けやすい途中で目的を見失いやすい

僕自身、「資格なんて意味ない」と言われたこともありますし、正直に言うと、自分でもあまり意味がないと思っているところがあります。だからこそ、取るなら実際に必要性のある宅建などがほしい。そう思って、今はFPや宅建の勉強をしています。

のぶ

取るなら、使う場面がはっきりした資格にしたいんです

分かれ目をひと言でまとめると、こうなります。

資格に意味があるかどうかは、資格そのものより「使う場面が先にあるか」で決まります。

「負け惜しみ」と決めつける前に、自分に聞く3つのこと

「意味ないと言う人は、資格を持っていないだけなんじゃないか」と言い返したくなることもあると思います。でも、相手の本音を確かめる方法はありません。

この章では、判断の軸を自分の側に戻すための3つの質問をまとめます。

言った人の本音を当てにいかない

「資格なんて意味ない」と言った人が本当にそう思っているのか、持っていないからそう言っているのかは、外から見ても分かりません。仮に分かったとしても、自分がその資格を取るかどうかの答えにはなりません。

みさき

相手の気持ちを考えても、答えは出ないんですよね

相手の一言で決めると、取るのも取らないのも「言われたから」になります。そうなると、次に別の人から逆のことを言われたとき、また迷うことになるかもしれません。

判断の軸は「相手がどう思うか」ではなく、「自分がどう使うか」に置く

自分に聞く3つの質問

軸を自分の側に戻したら、次の3つを自分に聞いてみてください。

  • 1つ目:何に使うか(仕事・副業・暮らしのどこで使うのか)
  • 2つ目:いつ使うか(合格したあと、すぐに出番があるか)
  • 3つ目:取らないと困る場面があるか(その資格が無いと、受けられない仕事や手続きがあるか)

3つとも答えられるなら、その資格は「使う場面が先にある」側です。言われた一言は気にせず、勉強を続けて大丈夫です。

逆に、どれにも答えられないなら、「今は取らない」を選ぶのも1つの答えです。取らないと決めた分の時間を、ほかのことに回せます。

3つの質問に答えられるかどうかで、言われても続けるのか、今は止めるのかを自分で決められます。

資格がなくても、最初の仕事は500字の文章で取れた

ここからは、資格と並べて考えたい「見せられるもの」の話です。僕が最初の仕事を取ったときの例から、資格とは別の役割を持つものを見ていきます。

クラウドワークスの初案件は、500字ほどの文章で決まった

倒産したあと、僕は生活費のアルバイトをしながら、一人で仕事を作り直していきました。

そのとき最初に受けたのが、クラウドワークス(仕事を頼みたい人と受けたい人をつなぐサイト)でのゲーム記事の案件です。

この仕事につながったのは、最初に書いた500文字ほどの短い文章でした。

ひかり

書いた文章を見てもらって、仕事が決まったんだね

頼む側から見ると、書いた文章は「この人に頼むとどうなるか」が分かる見本になります。

500字ほどの短い文章でも、相手が判断するための材料になります。

資格と「見せられる成果物」は役割が違う

資格と成果物は、どちらが上という話ではなく、伝えるものが違います。

資格見せられる成果物
伝えるもの知識があること実際にできること
相手に分かること決まった範囲を学んだこと頼んだら何が返ってくるか
作り方試験に合格する小さく作って見せる

成果物の見せ方には型もあります。実績を伝えるときは「目的 → 施策 → 成果 → 学び」の4段階で書くと、相手にやり方の再現性が伝わりやすいとされています。

実績を伝える4段階
  • 目的:何のためにやったか
  • 施策:何をしたか
  • 成果:どうなったか(できれば数字で)
  • 学び:次にどう生かすか

実績が少ないうちから始めて大丈夫なのか、と不安になった人もいると思います。僕の場合、自信がどこから付いてきたのかはこちらにまとめています。

資格を選ぶ前にやる3つの手順

ここまでの話を、今日から動ける形にまとめます。どれも紙1枚とペンがあればできる手順です。

手順1:使う場面を1行で書く

まず、取りたい資格の「使う場面」を1行で書き出します。形はこうです。

1行の型
「◯◯のときに、◯◯するために使う」

書けたら、さっきの3つの質問(何に使うか・いつ使うか・取らないと困る場面があるか)と照らし合わせてみてください。1行がすらすら書けない資格は、まだ使う場面が後回しになっているかもしれません。

まさ

書こうとしたら、手が止まりました…

手が止まったなら、それも大事な答えです。どこで止まったかが、次に考えることになります。

手順2:その資格が無いと困る場面か確かめる

次に、その資格が「無いと困る」のか、「あると少し有利」くらいなのかを分けます。

分け方どんな場面か考え方
無いと困るその資格が無いと受けられない仕事や手続きがある取る理由がはっきりしている
あると有利持っていると、説明に説得力が出る成果物と組み合わせると生きる
どちらでもない使う場面が思いつかない今は取らない選択もできる

調べるときは、仕事の募集文に「必須」と書かれているのか「歓迎」と書かれているのかを見ると分けやすくなります。

手順3:勉強と並行して、小さな成果物を1つ作る

最後に、勉強と並行して「見せられるもの」を1つ作ります。合格を待たずに始めるのがポイントです。

ここで効くのが掛け合わせです。1つのスキルでトップを目指すより、自分の仕事の経験やちょっとした知識を組み合わせたほうが、独自の強みになりやすいとされています。たとえば「Webライティング×不動産営業の経験」のように掛け合わせると、強みを持たない場合と比べて報酬が平均30%以上高くなる、という例もあります。

資格×今の経験で、見せられるものを1つ作る。

掛け合わせる「今の経験」が思いつかないときは、強みの見つけ方から始めると進みやすいです。

作ったものをどう見せるか迷ったら、先に発信して置いておくやり方もあります。

勉強の時間が取れないときは、先に時間を空ける

使う場面が決まって、作るものも決まった。それでも手が止まる理由として多いのが「時間がない」です。この章では、始める前に時間の置き場所を作っておく考え方をまとめます。

時間がないまま始めると、途中で止まりやすい

仕事や家のことで1日が埋まっているところに、資格の勉強と成果物づくりを足すと、どちらも「空いたらやる」になりがちです。空いたらやる予定は、空かない日が続くと、そのまま止まってしまうかもしれません。

みさき

気づいたら、テキストを1週間開いてなかった…

止まったのは、やる気が足りないからとは限りません。そもそも時間の置き場所が決まっていなかった、ということもあります。

時間は「空くのを待つ」より「先に空けておく」ほうが続けやすい

先に空ける時間の作り方

時間の空け方には順番があります。いきなり予定を詰め直すより、まず今の時間の使い方を見えるようにするところから始めます。

時間を空けるときの流れ
  • 1週間、時間の使い方を記録する
  • 付き合いや予定を「やめる・減らす・残す」に分ける
  • 作業の時間枠を先に決めておく

倒産後、僕がアドセンスで月5万円だったころ、作業時間は1日3時間ほどでした。その時間を作るためにやめたのは、付き合いです。

細かい手順は、有料noteに手順書としてまとめています。

まとめと次の一歩

最後に、この記事の要点を振り返ります。

この記事のまとめ
  • 「資格なんて意味ない」は半分だけ本当。分かれ目は、使う場面が先にあるか
  • 言われたら、相手の本音より「何に使うか・いつ使うか・取らないと困る場面があるか」を自分に聞く
  • 資格と並行して、見せられる成果物を1つ作る
  • 時間は、空くのを待たずに先に空けておく

言われた一言で手を止める必要も、反発して資格を増やす必要もありません。まずは、取りたい資格の使う場面を1行で書くところから始めてみてください。

のぶ

使う場面が決まった資格から、1つずつ進めていきましょう

ただ、「意味ないと言われてモヤモヤした気持ち」そのものは、手順だけでは片づかないこともあります。

「意味ない」と言われたときのモヤモヤを、どう受け止めればいいのか。
その考え方は、noteにまとめました。
▶ 【資格は意味ない?】確かに多い。でも調理師免許は出店で役立った