SNSに疲れたら、僕がやってる2つのこと
SNSのタイムラインを少し眺めただけなのに、なんだか一日分の体力を持っていかれた気がする——そんな感覚を覚えたことはないだろうか。
僕自身、X(エックス。旧Twitter)で毎日発信を続けている身だが、正直「治安が悪いな」と感じる瞬間は少なくない。
しんどい投稿にいちいち反応していたら身が持たないので、僕は「見るもの」を意図的に絞り込むようになった。今日はその中でも、特に効果があった2つのことを話したいと思う。
- SNSで感じる疲れが、あなたの性格や弱さのせいではないと分かる
- 「見なくていいもの」を仕組みで減らす、具体的な設定手順が分かる
- 疲れても発信を続けている僕が、何を軸にしているかが分かる
SNSを開くたびに、なんとなく消耗していませんか?

まずは、この記事を開いてくれたあなたが今どんな状態にいるのか、一緒に確認するところから始めたい。「なんだか疲れる」という感覚を、性格の問題として片付けてしまう前に、その正体をきちんと見ておく価値があると思うからだ。
朝、通勤の途中でなんとなくXを開く。夜、寝る前にもう一度タイムラインを流し見る。そんな習慣がある人は多いはずだ。特別なことをしたつもりはないのに、画面を閉じたあとに「なんだかどっと疲れたな」と感じる。この感覚に、心当たりがある人は少なくないと思う。
僕自身、X(@nobu_manabi)で発信を続けている当事者として、正直に言うと「今日はちょっと開きたくないな」と思う日がある。誰かに何かを言われたわけでもないのに、なんとなく気が重い。この感覚を、多くの人が「自分の心が弱いから」だと思い込んでいる。でも、それは違う。
「SNS疲れ」という言葉自体は目新しいものではないが、これを「メンタルが弱いから起きること」だと捉えている人が意外と多い。まずはその前提を疑うところから始めたい。
「治安が悪い」と感じるあなたの感度は、間違ってない

この章では、なぜあなたが「治安が悪い」と感じるのか、その理由を構造から説明する。感じ方が過敏なのではなく、そう感じるように作られた場所に、あなたは毎日足を運んでいるだけだ。
Xのアルゴリズム(自動的に投稿の表示順を決める仕組み)は、近年「滞在時間」を重視する方向に変わってきている。つまり、あなたがその投稿を見て、思わず画面を止めてしまうかどうかが評価される。そして、人がもっとも画面を止めやすいのは、心が動かされる投稿——特に、怒りや不安といった強い感情を伴う投稿だ。
炎上してる投稿とか、やたら流れてくるんだけど、これって偶然じゃないの?

偶然じゃないよ。感情が動く投稿ほど、目に入りやすい仕組みになってるんだ。
つまり、あなたのタイムラインには、あなたが「見たいもの」ではなく、「思わず見てしまうもの」が優先的に流れてくる。
これは意志の弱さの問題ではなく、そういう構造の場所に毎日通っているという、ただそれだけの話だ。まずここを理解しておくと、次の章の話が腑に落ちやすくなる。
疲れの正体は「見なくていいもの」まで見ていること

ここまでで、SNSが感情を動かす投稿を優先的に見せる場所だと分かった。この章では、その疲れに対して、実は多くの人がすでに合理的な対処をしているという話をする。
博報堂の調査(生活者の情報行動に関する調査)によると、生活者の61.2%が、情報過多や不快な広告から精神的な余裕を確保するために、不要な情報・アカウント・通知を能動的に切り落とす行動をとっているという。この行動には「選択行動行動」という名前がついている。
- アプリの削除/通知OFF:65.2%(最多)
- SNS上でのミュート/ブロック:32.4%
- SNS広告の非表示設定:31.0%
これを見て分かるのは、「見るものを絞る」というのは特別なことでも、逃げでもないということだ。3人に1人以上が、実際にミュートやブロックを使って情報を能動的に切り落としている。
SNSを我慢しながら使い続けることが正解ではなく、見るものを自分で選ぶことのほうが、むしろ多数派の合理的な選択だと言える。
「見なくていいものまで見ている」ことこそが、SNS疲れの正体。頑張って耐える必要は、そもそも無い。
僕がやってる1つ目「反応の原因を探すのをやめる」

ここからは、僕自身が実際にやっていることを、2つに分けて話していく。1つ目は、心の使い方の話だ。
発信を続けていると、投稿への反応が伸びない日がある。以前の僕は、そのたびに「なぜ今日は反応が来なかったんだろう」と、原因を探しにいっていた。投稿した時間が悪かったのか、言葉選びが良くなかったのか、そもそもテーマがズレていたのか——考え出すと、いくらでも理由が思いつく。
でも、あるとき気づいた。この「原因探し」には、終わりがない。答え合わせのしようがない問いを、延々と自分に問い続けているだけだった。僕を疲れさせていたのは、反応が来なかったこと自体よりも、この終わらない原因究明という作業そのものだったのだ。
反応がないと、つい理由が気になっちゃいますよね。私もそうです。

うん。でも、探すのをやめてみたら、それだけでかなり楽になったよ。
だから僕は、反応の原因を探すのをやめると決めた。決めた、というのがポイントで、意志の力で我慢するのではなく、「この作業自体をやらない」というルールを自分に課した形だ。これだけで、SNSを開いたときの気の重さがかなり減った。
僕がやってる2つ目「ポジティブな発信だけを見る仕組み化」

2つ目は、心の使い方ではなく、実際の設定の話になる。「見るものを絞る」というのは方向としては正しいが、意志の力だけに頼ると長続きしない。だから僕は、仕組みの力を借りることにしている。
やっていることは大きく2つだ。1つは、しんどいと感じる投稿を見かけたら、そのアカウントをミュート(相手に通知せず、自分のタイムラインにその投稿を表示させなくする機能)にすること。ブロックのように関係を断つわけではないので、気軽に使える。
もう1つは、リスト機能(見たいアカウントだけを集めた、自分専用のタイムラインを作る機能)を使って、発信していて気持ちが上がる人・応援したい人だけを集めた場所を作ること。通常のタイムラインを開く代わりに、このリストを開く時間を増やすようにしている。
- ①しんどい投稿を見かけたら、その場でミュートする
- ②気持ちが上がる発信をしている人だけのリストを作る
- ③通常のタイムラインより、まずリストを開く習慣にする
やることはこの3つだけで、難しい設定は一つもない。
ミュートやリスト整理は、決して「逃げ」ではない。前の章で見たとおり、3人に1人以上が同じように能動的な整理をしている、ごく一般的な対処だ。
それでも僕がSNSをやめない理由

ここまで「疲れる理由」と「その対処」を話してきたが、最後に、それでも僕がSNSをやめない理由を書いておきたい。
正直な話、続けている一番の理由はシンプルで、発信そのものが面白いからだ。誰かの役に立つ言葉が見つかったとき、その手応えは他では得にくいものがある。
疲れるのに、それでも続けるのはなんでですか?

単純に、発信そのものが面白いから。それに尽きるかな。
そしてもう1つ、僕にとって発信は、会社の給料だけに頼らない足場を作るための、大事な入口になっている。物価も税金も上がり続ける今、収入の柱を会社の外にも持っておくことは、決して大げさな話ではない。
発信を続けることは、その第一歩そのものだ。だからこそ、疲れとうまく付き合いながら、無理のない形で続ける工夫が必要になる。この記事で紹介した2つのことは、その工夫の一部だ。
まとめと次の一歩

ここまでの内容を、簡単に振り返っておこう。
- SNS疲れは、性格の弱さではなく、感情を動かす投稿が優先的に見える構造のせい
- 「見るものを絞る」のは逃げではなく、3人に1人以上がやっている合理的な対処
- 僕がやっているのは「反応の原因を探すのをやめる」と「見る仕組みを整える」の2つ
- それでも発信を続けるのは、面白いからであり、会社の外に足場を作る入口でもある
ここまで読んで、「疲れながらも発信を続けている理由」をもう少し内面的な部分まで知りたいと思った方は、noteに書いた記事もあわせて読んでみてほしい。今日の設定の話よりも、続ける理由そのものに向き合った内容になっている。
「見るものを絞る」具体的な手順はここまでで分かったはずです。
では、それでも僕が発信を続ける理由をもう少し深く知りたい方は、noteに詳しくまとめました。
