みさき

ニュースで「円安で海外旅行が高い」って聞くたびに、ため息が出るのよね

円安のニュースを見るたびに、次の休みの候補から「海外」をそっと外している。行く予定があったわけでもないのに、なんだか損をした気分になる。

そんなモヤモヤを抱えて、この記事にたどり着いたのではないでしょうか。

しんどいのは、旅行に行けないことそのものより、「行こうと思えば行ける」が消えていく感じです。

先に正直に書いておくと、僕は25年以上、海外に行っていません。ただ、理由は円安ではなく、ただのめんどくさがりです。だからこそ、「行けない」と「行かない」の違いは、少しだけ分かるつもりです。

のぶ

行けない悔しさを、別の使い道に変える話をします

まずは、この記事で分かることを先に置いておきます。

この記事で学べること
  • 円安で海外旅行の何が高くなるのか、仕組みが言葉で分かる
  • 自分が「行けない」のか「行かない」のか、チェックで分けられる
  • 行けない分の時間とお金を、どこへ回すかの候補が分かる
  • それでも行きたいとき、先送りで終わらせないために今決めることが分かる

円安で「海外旅行に行けない」と感じるのはなぜか

まずは、なぜ円安になると海外旅行がここまで遠く感じるのかを整理します。

仕組みが分かると、「自分の努力が足りないから行けない」という思い込みが外れて、気持ちが少し軽くなります。

円安で高くなるのは、航空券だけじゃない

円安(えんやす)とは、ざっくり言うと「円の価値が、外国のお金に対して下がること」です。同じ1万円を両替しても、受け取れる外国のお金が前より少なくなります。

円安=同じ円で払える外国のお金が減ること。
だから、外国で使うものは何でも「前より高く」感じます。

海外旅行は、この影響をまるごと受けます。高くなるのは航空券だけではありません。

  • 現地のホテル代
  • 現地での食事やカフェ
  • 電車やバスなどの移動費
  • お土産や入場料

旅行のほぼ全部が、外国のお金で支払うものです。つまり、どこか1つを節約しても、全体が同時に高くなっているので追いつきません。

まさ

航空券のセールを探せば何とかなると思ってたよ…

のぶ

現地で使うお金も全部高いので、そこが難しいんです

「行けない」は、財布の問題か、気持ちの問題か

ここで一度、自分の「行けない」の中身を見てみてください。実は、2種類が混ざっていることが多いです。

種類中身
財布の「行けない」予算がどうしても足りない
気持ちの「行けない」行けなくはないが、高いと分かっていて払うのがもったいない

どちらが悪いという話ではありません。ただ、この2つは向き合い方がまったく違います。

財布の問題なら「お金の流れ」を見直す話になり、
気持ちの問題なら「本当に行きたいのか」を確かめる話になります。

このあとの章では、両方の「行けない」に順番に触れていきます。

つらいのは旅行より、「当たり前が減った」感覚

円安で海外旅行が遠のいたとき、胸に残るのは「旅行に行けない」より、もっとぼんやりした寂しさかもしれません。

この章では、その寂しさの正体を言葉にしてみます。

周りの旅行投稿が、前よりしんどく見える

SNSを開くと、知り合いの海外旅行の写真が流れてくる。きれいな街並み、おいしそうな料理、楽しそうな笑顔。

前なら「いいな」で済んでいたのに、今は少しだけ胸がチクッとする。そんな経験はありませんか。

ひかり

自分だけ取り残されたような気がしちゃうんですよね

それは、心が狭いからではありません。自分には今選べないものを、他の人が楽しんでいるのを見るのは、誰にとってもしんどいものです。

旅行投稿を見て落ち込むのは、心の弱さではありません。
しんどいときは、見る量を減らすのも立派な対処です。

SNSとの距離の取り方は、別の記事で僕がやっていることをまとめています。

ほかの楽しみまで削っている人へ

円安だけでなく、物価高で外食や趣味のお金も減らしている人は多いはずです。そうなると、海外旅行は「削られた楽しみ」の1つにすぎなくなります。

本当にしんどいのは、楽しみが1つずつ、自分で選ばないまま減っていくことです。

だから、旅行だけを見て悩むより、「楽しみ全体をどう守るか」で考えたほうが、気持ちは楽になります。

みさき

旅行も外食も趣味も、全部少しずつ我慢してる気がする…

物価高で趣味を「やめる」前に、「減らす」を選んだ話を書いた記事もあります。

僕は25年以上、海外に行っていない

ここで、僕自身の話を少しだけさせてください。

偉そうに語れる話ではありませんが、「行かない」側の実例として読んでもらえたらうれしいです。

行かなくなった理由は、円安じゃなかった

僕が最後に海外へ行ったのは、25年以上前です。行き先はヨーロッパで、イタリア・イギリス・フランスに行きました。

それから海外には行っていません。理由は円安ではなく、正直に言うと、めんどくさがりだからです。

まさ

え、円安で行けなくなったわけじゃないんですか?

のぶ

はい、ただのめんどくさがりです(笑)

だから僕は、「円安で行けなくなった人」の気持ちを、当事者として分かるとは言えません。

僕の場合は、円安で「行けない」のではなく、
めんどうで「行かない」を続けてきた側です。

ただ、行かない時間が長いぶん、「行かない」側から見えることもあります。

いま時間を使っているのは、ゲームとアニメ

旅行に行かないかわりに、僕はゲームとアニメに時間を使っています。そして、今の過ごし方には満足しています。

それでも、円安のニュースや人の旅行投稿を見ると、少し行きたいと思うことはあります。

満足していることと、少し行きたいと思うこと。この2つは、僕の中で両方とも本当です。

行きたい気持ちが少し残っていても、今の過ごし方を選んでいる。
それは矛盾ではなく、ふつうのことだと思っています。

僕がどうやって時間を使ってきたかは、趣味の話をまとめた記事に書いています。

「行けない」と「行かない」を分けてみる

ここからは、あなた自身の「行けない」を整理する時間です。

自分で選んで行かないのか、仕方なく行けないのか。これを分けるだけで、モヤモヤの重さはかなり変わります。

行けないのは、本当に行きたいからか

まず考えてほしいのは、「なぜ行きたいのか」です。

  • その国で見たいもの・食べたいものがある
  • 毎年行くのが当たり前になっていた
  • 周りが行っているから、自分も行かないと置いていかれる気がする

どれか1つでも当てはまると、自分の「行きたい」の正体が少し見えてきます。

ひかり

言われてみると、「毎年行ってたから」が大きいかも…

理由によって、悔しさの中身は変わります。具体的に見たいものがあるなら、それは本物の「行きたい」です。

「当たり前だったから行きたい」なら、
失ったのは旅行ではなく、習慣かもしれません。

習慣が崩れた寂しさなら、旅行以外のもので埋められる可能性があります。

選んで行かないなら、もう「我慢」ではない

自分で理由を言える「行かない」は、削られたものではなく、選んだものです。

「今年は〇〇のためにお金を使うから、海外は見送る」と言えるなら、それは我慢ではなく選択です。

逆に、理由を聞かれても「円安だから…」としか言えないなら、まだ「行けない」のままです。

まさ

理由を言えるかどうかで、気持ちが変わるんですね

のぶ

外が決めたのか、自分が決めたのか。そこが分かれ目です

分けるためのチェック

次の質問に、心の中で答えてみてください。

「行けない」と「行かない」を分けるチェック
  • 行きたい場所を、具体的に1つ言えるか
  • 円安でなくても、今年行っていたと思うか
  • 旅行以外で、同じ気分になれるものがあるか
  • 見送る理由を、自分の言葉で1行書けるか

当てはまる数が多いほど、あなたはすでに「選んで行かない」側にいます。少ないなら、次の章の「代わりの使い道」が役に立つはずです。

まさ

見送る理由が1行で書けたら、もう選んでる側なんですね

行けない分を、代わりに何に回すか

行けないなら、その分の時間とお金は、どこかに浮いているはずです。

それを「なんとなく消える」で終わらせず、自分で行き先を決めると、悔しさは少しずつ別のものに変わっていきます。

時間は、家でできる楽しみに回す

まずは時間です。僕の場合は、ゲームとアニメに回しています。

ただ、あなたに同じことをすすめたいわけではありません。大事なのは、旅行で何を得ていたかを考えることです。

旅行で得ていたもの代わりになるかもしれないもの
非日常の気分行ったことのない近所の店・ふだん見ないジャンルの作品
休息予定を入れない休日
人との時間家族や友人とのゆっくりした食事

表の右側は、あくまで一例です。

みさき

旅行の「何が好きだったか」で考えると、選びやすいわね

旅行の中身を分解してみると、家の近くでも拾えるものが意外とあります。

旅行そのものではなく、旅行で得ていた「気分」を探すのがコツです。

お金は、削る前に固定費から見る

次はお金です。物価高と円安が続くと、楽しみのお金から先に削りたくなります。

でも、楽しみを削る前に、毎月自動で出ていくお金(固定費)を先に見るほうが、楽しみを守れます。

固定費(こていひ)とは、スマホ代や保険料、サブスクのように、毎月決まって出ていくお金のことです。

まさ

小遣いや趣味から削るのが、いちばん手っ取り早いと思ってた…

固定費を見直す順番は、別の記事でまとめています。

近場で「非日常」を作る

最後は、旅行の気分を小さく取り戻す方法です。

海外は遠くても、ふだん行かない場所に足を運ぶだけで、非日常は意外と手に入ります。

  • 行ったことのない駅で降りてみる
  • 日帰りで、少し遠くの街を歩いてみる
  • 外国の料理を出す店に入ってみる

どれも大きなお金をかけずに、今週からできることです。

「海外」ではなく「ふだんと違う場所」と考えると、
選べる行き先は一気に増えます。

小さくても、自分で選んだ「非日常」は、行けない悔しさを少しやわらげてくれます。

それでも行きたい人が、今決めておくこと

ここまで読んでも、「やっぱり行きたい」という人もいるはずです。それは、まったく悪いことではありません。

この章では、「いつか行く」を、ただの先送りで終わらせないための準備を書きます。

「いつか」を、行き先と見送る理由のメモに変える

「いつか行きたい」は、そのままにしておくと、いつまでも「いつか」のままです。

おすすめは、スマホのメモに次の3行を書いておくことです。

「いつか行く」メモの3行
  • 行きたい国:
  • そこで見たいもの・したいこと:
  • 今は見送る理由:

1行目と2行目は、すぐ書けるはずです。迷うのは3行目かもしれません。

ひかり

見送る理由まで書くのが、ちょっと新しいですね

3行目の「見送る理由」が書けると、今行かないことが、自分で選んだことに変わります。

見送る理由を書いた時点で、それは「行けない」ではなく「今は行かない」になります。

見送る間に、行きたい気持ちがどう変わるかを見る

メモを書いたら、ときどき読み返してみてください。

時間がたっても行きたい気持ちが変わらないなら、それは本物です。円安が落ち着いたときや、お金の余裕ができたときに、迷わず動けます。

気持ちが続いていれば → 本当に行きたい場所。準備を始める合図
気持ちが薄れていれば → それも1つの答え。浮いたお金と時間を別に回せる

どちらに転んでも、メモを書いた時間は無駄になりません。大事なのは、外の事情に流されるのではなく、自分で決めることです。

のぶ

決めるのは円安じゃなくて、あなた自身です

まとめと次の一歩

円安で海外旅行に行けないのは、あなたの努力が足りないからではありません。旅行のほぼ全部が同時に高くなる、仕組みの問題です。

この記事のまとめ
  • 円安では、航空券だけでなく、ホテル・食事・移動まで全部が割高になる
  • つらいのは旅行より、楽しみが選べないまま減っていく感覚
  • 「行けない」と「行かない」を分けると、モヤモヤの重さが変わる
  • 行けない分の時間とお金は、自分で行き先を決める
  • それでも行きたいなら、「いつか」を3行のメモに変える

僕自身、25年以上行っていない今も、少し行きたい気持ちと、今の過ごし方への満足の両方を持っています。どちらか一方に決めなくても大丈夫です。

ここまでで、自分の「行けない」の中身と、代わりの使い道は見えてきたと思います。
では、行けないことが、なぜこんなに悔しいのか。その気持ちの側を、note にもう少し書きました。
▶ 25年行かないヨーロッパ。少し行きたい、でも今の過ごし方に満足