物価高で趣味をやめる前に|ガチャ課金を減らしたら少し軽くなった
電気代、食費、スマホ代。値上げのお知らせが届くたびに、「物価高だし、もう趣味はやめたほうがいいのかな」と思っていませんか。
好きなことにお金を使うのが、なんだか後ろめたい…
生活費は削れないから、楽しみから手をつける。そのうえ、趣味にお金を使ってきた自分まで責めてしまう。これ、かなりしんどいですよね。
僕もアニメとゲームが趣味で、物価高をきっかけにゲームのガチャ課金を見直した側です。やってみて分かったのは、
趣味は「やめる」か「続ける」かの2択じゃない
ということでした。
この記事では、趣味の出費を全部やめずに整理する決め方をお伝えします。
- 自分の趣味の出費を「やめる・減らす・残す」に分けられる
- 「これ以上使うと気持ちよくない」ラインを1本引ける
- 減らした分を我慢貯金にせず、次の楽しみや学びに回す考え方が分かる
物価高で趣味をやめたくなるのは、あなただけじゃない

値上げが続くと、「趣味なんてやってる場合じゃない」という気持ちになりますよね。
この章では、なぜ趣味のお金から削りたくなるのか、その流れを整理します。自分を責める前に仕組みとして知っておくだけで、気持ちが少し軽くなります。
値上げが続くと、真っ先に削られるのは楽しみの出費
毎月の出費には、止めると生活が困るものと、自分の意思ですぐ止められるものがあります。
- 止めると生活が困る:家賃、食費、光熱費
- 自分の意思ですぐ止められる:ゲームの課金、動画配信、グッズ、外食、趣味の道具
値上げで苦しくなったとき、手が伸びるのは当然、後ろの方です。止めても明日の生活は困らないし、決めるのも自分ひとりで済むからです。
止めやすいところから止める。当たり前の流れなんですね
つまり、趣味から削りたくなるのは、あなたの意志が弱いからではありません。家計の中で、いちばん動かしやすい場所だからです。
「趣味にお金を使う自分」を責めてしまう
やっかいなのは、削るだけで終わらないことです。「そもそも、こんなことにお金を使ってきたのが悪かったのかな」と、過去の自分まで責め始めてしまう。
課金した額を思い出すと、正直へこみます…
削る作業そのものより、こっちのほうがこたえる人は多いはずです。
出費を削るしんどさに、自分を責めるしんどさが重なる。この二重のしんどさが、趣味の見直しをつらくしている正体です。
でも、趣味はこれまでのあなたを支えてきた時間でもあります。責める必要はありません。必要なのは、「全部やめる」か「我慢して続ける」かの二択から降りて、どれを残すかを落ち着いて決める手順です。
趣味の見直しは、反省ではなく「仕分け」でいい
次の章では、趣味を一気に削るとかえって苦しくなる理由を見ていきます。
趣味を一気に削ると苦しくなる理由

「どうせ削るなら、全部まとめてやめたほうがすっきりするのでは」と考える人もいると思います。
でも実は、一気に削るやり方ほど長続きしません。この章では、その理由と、削り方の考え方を2つに分けて整理します。
我慢の節約は、意志の力をすり減らす
楽しみを我慢するには、毎日「使わない」と自分に言い聞かせる力が要ります。この力には限りがあります。
我慢で出費を抑えるやり方は、有限の「意志の力」を毎日少しずつ使っていきます。使い切ったところで反動が来て、かえって別のところでまとめてお金を使ってしまうことがあります。
たとえば、課金を全部止めた週末に、ふと通販でまとめ買いをしてしまう。こんな経験、ありませんか。
我慢した分、どこかで取り返したくなっちゃうんですよね
これは性格の問題ではなく、我慢に頼るやり方そのものの弱点です。だから趣味の見直しは、
我慢の量で乗り切るのではなく、我慢しなくて済む形に組み直す
という向きで考えたほうがうまくいきます。
節約と倹約は、ゴールが違う
ここで役に立つのが、「節約」と「倹約」の違いです。似た言葉ですが、目指している場所がまったく違います。
| 節約(切り詰め・我慢) | 倹約(価値の最適化) | |
|---|---|---|
| ゴール | 支出を減らすこと自体 | 自分が大事にしたいことにお金を使うこと |
| 見ている時間 | 今この瞬間の出費 | 少し先の自分の暮らし |
| 気持ちの負担 | 我慢が続き、反動が出やすい | 自分で選んでいるので、ストレスが少ない |
| 判断の基準 | 安いかどうか | 自分にとって価値があるかどうか |
節約は「減らせたかどうか」で終わりますが、倹約は「何に使うか」まで決めます。趣味の見直しで目指したいのは、後者のほうです。
減らすのがゴールじゃない、ってことですか
そのとおりです。削るのは、あくまで残したいものにお金を回すための手段です。
趣味の出費は「ゼロにする」ものではなく、「自分にとって価値があるものに寄せる」もの。この向きで見直すと、我慢ではなく選択になります。
では、実際に僕がどう見直したのか。次の章でお話しします。
僕がやったのは「やめる」ではなく「ガチャ課金を減らす」だった

ここからは僕自身の話です。
大きな決断の話ではなく、ほんの小さな見直しの話ですが、この記事でいちばん伝えたいことが詰まっています。
アニメとゲームが趣味で、減らしたのは課金額だけ
僕の趣味はアニメとゲームです。ゲームでは、いわゆるガチャ(ゲームの中でキャラクターやアイテムがランダムに当たる、有料のくじ)にお金を使ってきました。
物価高が続くなかで、僕はそのガチャへの課金額を減らしました。
- やったこと:ガチャへの課金額を減らした
- やらなかったこと:ゲームをやめる/アニメをやめる
ゲームもアニメも、趣味としては今も続けています。変えたのは、お金が出ていく出口の1か所だけです。
全部やめたわけじゃないんですね
「やめる」と「減らす」は似ているようで、あとに残るものが違います。やめれば楽しみごと消えますが、減らすなら楽しみは残ります。
趣味をやめるのではなく、お金の出口を1つ細くする
減らしてみたら、ちょっとだけすっきりした
減らしたあとの気持ちを正直に言うと、「ちょっとだけすっきりした」です。

ちょっとだけ、です。人生が変わったような話ではありません
我慢してつらかった、というほどでもない。晴れ晴れした、というほどでもない。ただ、少し軽くなった。それくらいの変化です。
小さく減らすやり方なら、我慢の量も小さく済みます。前の章で見たとおり、大きな我慢ほど反動が来やすいので、この「ちょっとだけ」の軽さのほうが無理なく続けられます。
いきなり大きく削らなくても、出口を1つ細くするだけで気持ちは少し変わります。
趣味の見直しは、大きく削って我慢するより、小さく減らして「少し軽くなった」と感じるくらいがちょうどいい。
では、どこを減らし、どこを残すのか。次の章で、その決め方を3つの手順にまとめます。
やめる・減らす・残すを決める3つの手順

「全部やめない」と決めても、何を残すかで迷ってしまっては疲れるだけです。
この章では、趣味の出費を「やめる・減らす・残す」の3つに分ける手順を、順番どおりに紹介します。紙1枚とスマホがあれば、今日から始められます。
手順1:毎月勝手に出ていく趣味の出費を書き出す
最初にやるのは、仕分けではなく書き出しです。頭の中だけで考えると、忘れているものが必ず出てきます。
- 動画配信・音楽・アプリなどの月額サービス(サブスク)
- ゲームの課金
- 毎月なんとなく買っているグッズや本
- 趣味の道具やサービスの定期購入
クレジットカードの明細や、スマホのアプリストアの購入履歴を見ると漏れが減ります。書くのは次の3つだけで十分です。
| 名前 | 1か月いくら | 最後に使った日 |
|---|---|---|
| (例)動画配信サービス | ||
| (例)ゲームの課金 |
書き出してみると、「趣味より先に、見直せる固定費があるな」と気づく人もいるはずです。
趣味を削る前に、通信費や保険など「毎月勝手に出ていく固定費」を先に見直したい人はこちら。
固定費の見直しと趣味の見直しは、どちらが先でもかまいません。ここでは趣味の側を続けます。
手順2:過去3か月使っていないものから外す
書き出したら、「最後に使った日」の列を見てください。過去3か月、一度も使っていないものが「やめる」の候補です。
いつか使うかも、と思って残してました…
3か月使っていないなら、この先も使わない可能性が高いと考えてよいはずです。ここは迷わず外しましょう。
とくに気をつけたいのは、無料期間のあとに自動で有料に切り替わるサービスです。登録したことを忘れたまま、少しずつ引き落とされ続けていることがあります。
「やめる」に入れていいのは、この手順で外れたものだけです。今も使っているものは、次の手順で考えます。
手順3:「これ以上使うと気持ちよくないライン」を1本引く
残ったものを、項目ごとに細かく予算を分ける必要はありません。趣味全体で「これ以上使うと気持ちよくない」と感じる金額のラインを、1本だけ決めます。
ラインは1本で十分です。細かく分けるほど管理が面倒になり、続かなくなります。1本決めるだけで、「これは買う?」の判断が一気に軽くなります。
ラインを引いたら、書き出したものを次のように仕分けます。
| 仕分け | 当てはまるもの |
|---|---|
| やめる | 過去3か月、一度も使っていないもの(手順2) |
| 減らす | 今も使っているが、ラインを超えている分 |
| 残す | ラインの内側に収まっているもの |
僕のガチャ課金は、このうちの「減らす」にあたります。
やめるのは使っていないものだけ。使っているものは、減らして残す
この仕分けは、一度やって終わりではありません。3か月に1回くらい書き出しを見直すと、使わなくなったものに早めに気づけます。
浮いた分は我慢貯金にせず、入れ替えに回す

趣味の出費を減らすと、毎月少しだけお金が浮きます。
この章では、その浮いた分の使い道を考えます。ここを決めておかないと、せっかくの見直しが「ただの我慢」に戻ってしまうからです。
倹約は「価値ある所に使う」ためのもの
少し前の章で見た「倹約」を思い出してください。倹約する人は、無駄を省く一方で、自分への投資のような価値のある場面には、納得してしっかりお金を使います。
- 貯金に回す:今の生活を守るため
- 入れ替える:自分が大事にしたい楽しみや、学びに回す
どちらも間違いではありません。ただ、全部を貯金に回して「使わないこと」だけを続けていると、前に見た我慢の節約と同じ形になります。
減らしたのに、なんだか楽しくない…ってなりそうです
そうならないために、覚えておきたいのはこの1つです。
減らした分の一部は、次の楽しみや学びに入れ替えていい
僕は浮いた分を、AI学習とアニメ配信に回すつもり
僕の場合、これから増やそうと思っているのは、AIを学べるサブスクと、アニメの動画配信サービスです。まだ契約はしていません。今はどれにするか考えている段階です。
ガチャを減らして浮いた分を、楽しみ(アニメ配信)と学び(AI学習)の両方に入れ替える。削るだけで終わらせない、というのが僕の今の考えです。
楽しみを守る出費と、自分を育てる出費。この2つが並んでいると、見直しは「失うもの」ではなく「組み替え」になります。
学びにお金を回すなら、その先も考えたくなりますね
学びに回したお金は、いずれ自分で稼ぐ力にもつながります。その「最初の一歩」を知りたい人は、こちらも参考にしてください。
学びにお金を回したあと、副業で最初に何をやればいいかをまとめています。
浮いたお金をどう使うかまで決めて、趣味の見直しは初めて完成します。
本当に怖いのは、趣味がなくなることではない

ここまでで、趣味の出費を「やめる・減らす・残す」に分ける方法を見てきました。
最後に、なぜ全部やめる前に一度立ち止まってほしいのか、その理由をお話しします。値上げのお知らせが続く今だからこそ、先に決めておく意味があります。
全部やめると、次に向かう先まで消える
趣味は、お金を使う場所であると同時に、「次の週末にやること」や「続きが気になるもの」でもあります。
趣味が持っているのは「楽しみ」だけではありません。「次はこれをやろう」と思える、向かう先そのものでもあります。
値上げに押されて全部まとめてやめると、お金と一緒に、この向かう先まで手放してしまいがちです。
お金は浮いたのに、週末に何もすることがない…ですか
そうならないために、この記事では「やめる」を使っていないものだけに絞ってきました。
決めずに流されると、値上げのたびに少しずつ削って、気づけば全部なくなっていた、ということが起きます。先に「残すもの」を決めておくのは、それを防ぐためです。
趣味の有無より、次に向かえるものがあるか
とはいえ、趣味が減ること自体を必要以上に怖がることもありません。大事なのは、趣味があるかどうかより、次に向かえる何かがあるかどうかです。
趣味の数ではなく、「次にやりたいこと」が1つ残っているかどうか
前の章で、浮いた分を学びに回す話をしました。学びは、趣味とは別の形の「次に向かえるもの」になります。
趣味が減ったら、空っぽになりそうで怖いんです
この不安をもう少し深く掘り下げたい人は、こちらを読んでみてください。僕が会社を失ったとき、趣味がなくても暇にならなかった話を書いています。
「趣味がないと空っぽになる」という不安の、本当の正体を掘り下げています。
趣味を守ることは、次に向かう先を守ること。そう考えると、残すものを決める意味が見えてきます。
まとめ:趣味にいくら回していいかは、先に数字で決める

物価高で趣味をやめたくなったときに、全部やめずに整理する方法を見てきました。
最後に、この記事の要点と、次の一歩をまとめます。
この記事のおさらい
趣味から削りたくなるのは、意志が弱いからではなく、家計の中でいちばん動かしやすい場所だからです。だからこそ、一気にやめるのではなく、仕分けて残すことが大切です。
- 手順1:毎月勝手に出ていく趣味の出費を書き出す
- 手順2:過去3か月使っていないものから外す(=やめる)
- 手順3:「これ以上使うと気持ちよくないライン」を1本引く(超える分=減らす/内側=残す)
僕自身も、ガチャ課金をやめずに減らしただけで、ちょっとだけすっきりしました。浮いた分は、楽しみと学びに入れ替えるつもりです。
やめるのは使っていないものだけ。減らした分は、次の楽しみや学びへ
次の一歩:「ライン」を感覚ではなく数字で出す
ここまで読んで、「気持ちよくないライン」を引こうとしたとき、こう迷った人もいるかもしれません。
そもそも、自分は趣味にいくらまで使っていいんでしょう?
ラインは感覚で引いても十分役に立ちます。ただ、「この先、自分はいつ・いくらまで使えるのか」を数字で出しておくと、ラインを引くときの迷いがなくなります。
ここまでで「何をやめて、何を残すか」の分け方は見えたはずです。
では、残したものに「毎月いくらまで回していいか」は、どう決めればいいのか。
それを、手元の数字を使った1回の割り算で出す手順を、有料noteにまとめました。
▶ 40代のお金の寿命|いつ・いくらまで使えるかを1回の割り算で出す
趣味は、我慢して手放すものではなく、選んで残すもの。値上げが続く今こそ、残したいものから先に決めていきましょう。
