自分の分はもう食べ終わった。お皿も洗って、流しも拭いた。

なのに夜の10時、もう一回台所に立つ時間が残っている。

みさき

料理がイヤなんじゃないの。もう一回が、しんどいだけ。

めんどくさいのは料理そのものではなく、2回目のほうです。温め直して、盛り付けて、また洗う。帰る時間が読めない日は、待つかどうかも毎晩決め直すことになります。

この記事では、帰りが遅い日の夕飯を「作って待つ」以外の形で回す方法を、手順まで整理します。

先に正直に書いておくと、僕は結婚していません。ただ、同棲していた頃に、帰りを待つ側も待たせる側もやりました。どちらのときも、待って一緒に食べていました。その立場から調べて書いています。

この記事で学べること
  • 帰りが遅い日の夕飯が、どこで二度手間になっているのかが分かる
  • 「作って待つ」「先に食べる」「置いておく」の3つから、自分の家に合う形を選べる
  • 夫に温めてもらう形にするとき、どこでつまずきやすいかが分かる
  • 冷凍宅配弁当を置いておくなら、何食から始めればいいかが分かる

めんどくさいのは料理じゃなく「2回目」

「夕飯作りがめんどくさい」と感じると、料理が苦手なのかな、と自分を責めがちです。でも、帰りが遅い日のしんどさは料理の腕とは関係ありません。

この章では、どこで手間が2倍になっているのかを分解します。

自炊1回は、90分かかっている

まず、夕飯1回にかかる時間を並べてみます。

工程かかる時間の目安
買い出し約20分
調理約40分
片付け・皿洗い・生ゴミの処理約30分
合計約90分

※出典:宅配弁当サービスの比較資料をもとにした目安。家庭によって差があります

調理そのものは40分ほどで、前後の買い出しと片付けのほうが長くかかっています。

帰りが遅い日にもう1回来るのは、この表のいちばん下、片付けの30分の部分です。

温め直し・盛り付け・皿洗いが、もう一周する

家族が先に食べ終わり、流しもきれいになった。そこへ夫が帰ってくると、同じ流れがもう一度始まります。

帰りが遅い日に、夜にもう一周するもの
  • おかずとご飯を温め直す
  • お皿に盛り付けて出す
  • 食べ終わった食器を洗う
  • 流しと調理台をもう一度拭く

1つ1つは数分でも、自分の片付けを終えて気持ちが休みに入ったあとに来るので、実際の時間より重く感じます。

ひかり

「もう終わった」と思ったあとに来るから、しんどいんだね。

帰る時間が読めないと、待つかどうかも決められない

もう1つの重さは、判断が毎晩残ることです。

「旦那 帰り遅い」で調べる人の検索候補には、「連絡なし」「何時まで待つ」といった言葉が並んでいます。何時に帰るか分からない日は、先に食べるか、待つか、そもそも作るかを、その日のうちに決め直さなければいけません。

みさき

今日は待つ?先に食べる?って毎晩考えてる。

小さな判断でも、毎晩となると積み重なります。

手間が2倍になるうえに、決めることまで毎晩残る。これが「めんどくさい」の正体です。

つまり、料理を頑張れば解決する話ではありません。変えるべきなのは、夕飯の回し方のほうです。

「作って待つ」を続けてしまう理由

しんどいと分かっていても、作って待つ形はなかなかやめられません。

この章では、やめられない理由を責めずに整理します。理由が分かると、どこを変えればいいかが見えてきます。

一緒に食べたい気持ちは、悪くない

待ってしまういちばんの理由は、単純に一緒に食べたいからだと思います。

僕も同棲していた頃は、待つ側のときも待たせる側のときも、待って一緒に食べていました。一緒に食べる時間を大事にする家があるのは、自然なことです。

みさき

先に食べると、なんだか悪い気がしちゃうんだよね。

「待つ」をやめる必要はありません。やめたほうがいいのは、毎晩その場で決め直すことのほうです。

献立より先に、時間が読めない

夕飯の悩みというと「何を作るか」を思い浮かべがちですが、帰りが遅い家の悩みは少し違います。

いつ作るか、何回作るかが決まらないことのほうが大きいのです。献立を簡単にしても、温め直しと2回目の片付けは残ります。

もし悩みの中心が「毎日の献立が決まらない」のほうなら、そちらだけを扱った記事があります。

献立を考える負担そのものを減らしたい人は、こちらが近いです。

作ったものが無駄になる不安

帰る直前に「今日はご飯いらない」と連絡が来る日もあります。作ったものが余ると、手間も食材も無駄になった気がします。

食材の無駄は、思っているより積み上がります。

使い切れずに捨てる食材は、月3,000〜5,000円相当になるという目安があります。

※出典:宅配弁当サービスの比較資料にある目安。家庭によって差があります

「急にいらない」と言われた日の分も、この中に入ってきます。待つ手間と余る不安がセットになっているから、作って待つ形は続けるほど疲れやすいのです。

ひかり

待って、しかも余ったら、ダブルでがっかりするもんね。

選べる形は3つある

ここからは、作って待つ以外の回し方を並べます。

どれが正しいという話ではなく、家の事情に合わせて選べばいい、というのがこの章の結論です。

①作って待つ

一緒に食べる時間を優先する形です。

  • 良いところ:家族で同じ時間に食べられる
  • 残る負担:待つ時間、温め直し、2回目の片付け

続けるなら「何時までなら待つか」を先に決めておくと、毎晩の判断が1つ減ります。

時間を決めておけば、過ぎた日は迷わず次の形に切り替えられます。

②先に食べて、夫の分は取っておく

自分の夕飯は先に済ませ、夫の分はラップをして冷蔵庫に入れておく形です。

  • 良いところ:自分の夜の時間が戻る
  • 残る負担:温め直しと2回目の片付け

自分の分は早く終わりますが、夫の分を作る手間と、洗い物がもう1回あることは変わりません。

「待つ」は減っても、「2回目」はまだ残っている状態です。

③夫の分は「置いておける1食」にする

夫の分は作らず、帰ってきた本人が温めて食べられる1食を用意しておく形です。

  • 良いところ:待つ時間も、温め直しも、2回目の片付けもなくなる
  • 残る負担:何を置いておくかを最初に決めること

温めるのも片付けるのも、食べる本人になる。これで台所に立つのは1回だけになります。

3つを並べると、違いはこうなります。

形待つ時間温め直し2回目の片付け
①作って待つあるあるある
②先に食べて取っておくないあるある
③置いておける1食ない本人がやる容器を捨てるだけ

外に出すことへのためらい

③を選ぼうとすると、「手を抜いているみたい」と引っかかる人もいると思います。

みさき

作らないって、なんだかサボってる気がするんだよね。

その引っかかりがどこから来るのかは、別の記事で詳しく整理しています。

ためらいが少しでもほどけたら、次の章で③の具体的な形を見ていきます。

「置いておける1食」を冷凍庫に入れておく

③の形を続けやすくするのが、冷凍宅配弁当を冷凍庫に置いておく方法です。

この章では、手間がどれだけ減るのかと、「冷凍はおいしくない」という心配について書きます。

90分が7分になる

冷凍宅配弁当は、電子レンジで温めて、食べ終わったら容器を捨てるだけです。

自炊冷凍宅配弁当
準備買い出し約20分+調理約40分レンジで約5〜6分
片付け約30分容器を捨てる約1分
合計約90分約7分

※出典:宅配弁当サービスの比較資料をもとにした目安

レンジを回すあいだに、ほかのことができる時間です。

1食あたり、約83分が浮く計算になります。

この90分と7分の内訳は、別の記事でもう少し詳しく書いています。

2回目の片付けが、容器を捨てるだけになる

帰りが遅い日にこの形が効くのは、夜の2回目がほぼ消えるからです。

夫が遅く帰った日の流れ
  • 冷凍庫から1食出して、レンジで温める(本人)
  • 食べる(本人)
  • 容器を捨てる(本人)

台所に立つのは、食べる本人の7分ほどだけです。先に夕飯を済ませた人は、自分の片付けが終わった時点で、その日の台所仕事を終えられます。

みさき

私の片付けが1回で終わるなら、それだけでだいぶ違う!

「冷凍=まずい」はもう古い

冷凍と聞くと、味が落ちるイメージを持つ人も多いと思います。

家庭の冷凍庫でゆっくり凍らせると、氷の粒が大きくなって食材の細胞を壊します。解凍したときに水分と一緒にうまみが流れ出る(ドリップと呼ばれます)のは、このためです。

プロの工場で使われているマイナス30〜40℃の急速冷凍では、氷の粒が小さいまま凍るので、解凍してもドリップが出にくく、食感が残りやすい仕組みです。

※出典:宅配弁当サービスの比較資料

家で冷凍した作り置きと、工場で急速冷凍したお弁当は、別物だと考えてください。

ひかり

作り置きの冷凍と工場の冷凍は、別物なんだね。

僕が冷凍庫に3食置いている理由

僕自身も、冷凍宅配弁当のnosh(ナッシュ)を冷凍庫に3食ストックしています。

出すのは、疲れていてすぐ食事をしたいときです。noshは自分で試しに注文したのが始まりで、食べてみた感想は「普通においしかった」「かなり楽になった」でした。

僕は一人暮らしなので、使い方は「疲れた日の自分の1食」です。帰りが遅い家族の分として置いておく使い方は、この記事で調べて整理したものです。

立場は違っても、「すぐ食べたい日に、作らずに出せる1食がある」という点は同じです。

ひかり

「作れない日」の保険が冷凍庫にある、って感じだね。

夫に任せるときにつまずきやすい3つ

置いておく形は、夫が自分で温めて食べることが前提です。

ここでは、始めたばかりの家でつまずきやすいところを3つ挙げます。先に知っておけば、防げるものばかりです。

届く日を家族に伝えていない

冷凍宅配弁当は、クール便で届きます。注文したことを家族が知らないと、思わぬトラブルになることがあります。

注文を知らなかった家族が受け取りを断り、クール便の保管期限(通常3〜4日)が切れて返送。商品は廃棄され、代金と往復の送料を全額請求された、という事例が国民生活センターに寄せられています。

※出典:宅配弁当サービスの比較資料(国民生活センターの事例)

防ぎ方はシンプルで、始める前に家族へ2つだけ伝えておくことです。

始める前に家族に伝えること
  • 毎週何曜日に、冷凍のお弁当が届くか
  • 届いたら冷凍庫のどこに入れるか

どれを食べていいか分からない

冷凍庫を開けても、どれが夫の分なのか分からないと、結局「何食べればいい?」と聞かれることになります。

置き場所を1か所に決めておくだけで、聞かれる回数は減らせます。

「冷凍庫の上の段にあるのは、好きに食べていい分」のように、場所で伝えるのがいちばん簡単です。

みさき

上の段は好きに食べてOK、って決めとけば楽かも。

冷凍庫に入らない

いちばん多いのが、届いてから冷凍庫に入らないと気づくパターンです。

サービス容器の大きさ(目安)
nosh縦18.0cm×横16.5cm×高さ4.5cm=約1.34L

※出典:宅配弁当サービスの比較資料

自分の冷凍庫の空きに、この大きさがいくつ並ぶかで考えます。

冷凍庫の空きが10Lなら、noshで約7食分が目安です。

まずは5〜7食くらいの少ない量から始めると、入らなくて困ることを避けられます。

どこから始めるか

ここまで読んで「置いておく形、やってみようかな」と思った人に向けて、最初の注文で失敗しないためのポイントを3つにまとめます。

どれも、注文ボタンを押す前に確かめておきたいことです。

初回分はキャンセルできない

冷凍宅配弁当には「定期の縛りなし」「いつでも解約OK」とうたうサービスがあります。ただ、それは2回目以降の話であることがほとんどです。

注文を確定した直後に「冷凍庫に入らない」と気づいて連絡しても、初回分はすでに出荷の手配が済んでいてキャンセルできなかった、という事例があります(国民生活センターの事例)。

※出典:宅配弁当サービスの比較資料

だからこそ、先に冷凍庫の空きを測っておくのがいちばん確実です。

注文前にやること
  • 冷凍庫の空きスペースの縦・横・高さを測る
  • 何食入るかを計算する
  • 最初は5〜7食の少ない量で頼む

送料込みの実質単価で比べる

商品ページの「1食◯◯円〜」だけで選ぶと、あとで予算を超えることがあります。クール便の送料は地域によって差があり、地方では高くなるケースがあるためです。

実質の1食単価の出し方
(1食の本体価格 × 食数 + 自分の地域のクール便送料)÷ 食数

※出典:宅配弁当サービスの比較資料

表示価格ではなく、この式で出した金額どうしで比べてください。

送料まで入れて比べると、続けられる金額かどうかが最初に分かります。

共働きで自分の分も作れない日

帰りが遅いのは夫だけではない、という家もあると思います。自分も仕事で遅くなり、夫の分どころか自分の分も作れない日がある。そういう家では、夫の分だけでなく家族の夕飯全体を見直したほうが早いです。

みさき

正直、私の分も作りたくない日があるんだよね。

家族全体の夕飯を楽にする話は、共働きの家に向けた記事にまとめています。

夫の分だけを置いておくのか、家族全体で使うのかで、必要な食数も変わります。

まとめ:台所に立つのを、1日1回にする

最後に、この記事の要点を振り返ります。

  • めんどくさいのは料理ではなく、夜にもう一周する「2回目」
  • 回し方は「作って待つ」「先に食べる」「置いておく」の3つから、家に合うものを選べばいい
  • 置いておくなら、冷凍庫の空きを測って5〜7食から

一緒に食べる日があってもいいし、毎日同じ形にしなくてもかまいません。帰りが読めない日だけ③に切り替える、という使い方もできます。

のぶ

まずは冷凍庫の空きを測るところからで大丈夫です。

大事なのは、帰りが遅い日の夕飯を、毎晩その場で決め直さなくていい状態にしておくことです。

冷凍庫に置いておく1食をどれにするかは、悩み別に比べた記事があります。

ここまでで、帰りが遅い日の夕飯をどう回すかは見えてきたと思います。
あとは、冷凍庫に何を置いておくかです。
安さ・味・冷凍庫の小ささなど、悩み別にどれを選べばいいかを比べています。

40代から始める冷凍宅配弁当
40代の夕食作りに絶望した夜へ!最短5分で整う冷凍宅配弁当5選 毎日、仕事や家事、育児に追われ、夕食の時間になる頃には疲労困憊で1歩も動けないほど疲れ果てていませんか? 「今日の夜ご飯、どうし...