【車を手放すと後悔する?】乗る回数を数えたらタクシーが安かった
駐車場に置いたままの車を見て、「そろそろ手放そうかな」と思う。
でも決めきれないまま、また保険や車検の案内が届いていませんか。
手放して後悔したらと思うと、なかなか決められなくて
迷っているあいだも、乗らない月の維持費は毎月出ていきます。
「後悔したくない」で止まっている時間そのものが、いちばん高くついているかもしれません。
でも、迷っている今は、乗る回数と維持費を並べて、自分で決められる位置にいます。

僕は廃車にする前に計算して、タクシーのほうが安いと分かりました
この記事では、手放して後悔しやすいかどうかの見当のつけ方と、代わりの足と比べる順番をまとめました。
- 車を手放して後悔しやすいかどうか、自分の乗り方から見当がつけられる
- 乗らない月も出ていく維持費の項目を、自分の数字で書き出せる
- タクシーやレンタカーなど、代わりの足と比べる順番が分かる
- 手放すか決めきれないときに、期限を決めて迷いを終わらせられる
車を手放すか迷っているあいだに、積み重なっているもの

「手放そうかな」と思ってから、実際に決めるまでには時間がかかりがちです。
この章では、迷いの中身を分けてみて、決めないあいだに何が積み重なっているのかを見ていきます。
「後悔」「悲しい」「タイミング」で止まっている
車を手放すかどうかで迷う人の気持ちは、だいたい次の3つに分かれます。
- 後悔:手放したあとで「やっぱり必要だった」と困らないか
- 悲しい:長く乗ってきた車と別れるのが寂しくないか
- タイミング:いつ手放すのがいちばん損をしないか
どれも自然な迷いです。ただ、3つが頭の中で混ざったままだと、どれから考えればいいのか分からず、結論が先送りになります。
全部いっぺんに考えるから、決められないのかもね
乗らない月も、維持費は出ていく
車は、乗った日だけお金がかかるものではありません。乗っても乗らなくても出ていく費用があります。
- 自動車税などの税金
- 自動車保険
- 車検と、そのあいだの点検
- 駐車場代(借りている場合)
- タイヤやバッテリーなどの消耗品
金額は、車の種類や住んでいる地域、契約によって大きく違います。だからこの記事では平均の金額は載せません。あとの章で、自分の数字を入れて比べます。
迷っている1か月にも、この費用は1か月分きちんとかかっています。
「そのうち決めよう」の「そのうち」が長いほど、乗らない月の費用が積み重なっていく。これが、迷っているあいだの見えにくいピンチかもしれません。
当てはまる数が多いほど、手放す検討の余地があるかもしれない
自分の車がいまどのくらい使われているか、次のサインで答え合わせしてみてください。1つ当てはまったからといって、手放すべきということではありません。
- 先月、車に乗った回数がすぐに言えない
- 乗るのは週末か、月に数回だけになっている
- 乗る理由が「なんとなく」「たまに便利だから」になっている
- 歩いて行ける距離に、駅やバス停、タクシーを呼べる場所がある
当てはまる数が多いほど、維持費に見合うほど乗れていない可能性があります。
乗った回数、言われてみると思い出せない…
小さな節約を積み上げるより、毎月決まって出ていく大きな費用から見直したほうが、手応えが出やすいこともあります。
電気や水道の小さな我慢より先に、契約を見直す考え方をまとめています
僕は廃車にする前に、乗る回数とタクシー代を比べた

「後悔しないか」は、手放してみるまで分からないように思えます。でも僕の場合は、手放す前に数字で見当をつけていました。
この章では、僕が車を手放したときの流れを、そのまま書きます。
新しい車は、何度か見送っていた
僕がこれまでにした一番高い買い物は、車です。金額は数百万円でした。
そのあと、新しい車に買い替えるかどうかで、何度か迷いました。そして何度か見送っています。
- 維持費がかかり続けること
- 今の車で十分足りていたこと
このとき見ていたのは、車の値段そのものより、持っているあいだにかかり続ける費用と、今あるもので足りているかどうかでした。
買う値段より、持ち続ける費用を見てたんだね
古くなった車を廃車にする前に、計算した
そのあと、乗っていた車が古くなりました。廃車にするかどうかを決める前に、僕は維持費と、自分が車に乗る回数を考えて計算しました。
計算してみると、僕の場合は、車を持ち続けるよりタクシーを使うほうが安いと分かりました。
それで、古くなった車を廃車にしました。それから今まで、車は持っていません。
「タクシーのほうが安い」は、あくまで僕の乗る回数と住んでいる場所での話です
毎日車を使う人や、タクシーを呼びにくい地域では、結果が逆になることもあります
この記事で伝えたいのも、手放す前に自分の数字で比べるという順番です。
手放してみたら、意外と平気だった
車がなくなったあとの気持ちは、自分でも意外なほど平気でした。
手放す前から、乗る回数が減ってたんだね
理由は、手放す前から、乗ることが少なくなっていたからです。
手放したあとに困るかどうかは、手放す前の乗る回数で、ある程度は見当がつく
今住んでいるところは、車がなくても回る場所です。
「買い替えを見送ったとき、何を見て決めたか」をもう少し詳しく知りたい人は、こちらにまとめています。
高い買い物で迷ったときに、買う前に「今のもので足りるか」を見る考え方です
手放して後悔しにくい人、慎重に考えたい人

僕の場合は意外と平気でしたが、それが誰にでも当てはまるわけではありません。
この章では、乗り方から見て、手放して後悔しにくい人と、慎重に考えたい人を分けてみます。
後悔しにくいのは、乗る回数が減っていて、代わりの足がある人
手放しても困りにくいのは、次の2つがそろっている人です。
- 乗る回数が、前より減っている
- 電車やバス、タクシーなど、代わりの足が近くにある
僕の場合は、手放す前から乗ることが少なくなっていて、今住んでいるところも車がなくても回ります。
乗る回数と代わりの足、この2つを見ればいいんだね
逆に言えば、この2つがそろっているなら、「後悔するかも」という不安は、思っているより小さいかもしれません。
慎重に考えたいのは、車が毎日の足になっている人
反対に、車が生活の中心にある人は、手放す前に慎重に考えたほうがいいと思います。
- 通勤や仕事で毎日使っている
- 近くにお店や病院がなく、買い物や通院に車が欠かせない
- 家族の送り迎えなど、決まった時間に車が必要になる
僕は北海道に住んでいますが、北海道の郊外のような場所では、車は必要だと思っています。代わりの足が少ない地域では、乗る回数だけで決めないほうが安全です。
うちは週末だけだけど、買い物は車がないと厳しいかも
こういう場合は、「手放すか、持ち続けるか」の二択にしないで、使い方を見直す道もあります。
「悲しい」は、数字とは別に扱っていい
長く乗ってきた車には、思い出や愛着があるものです。手放すと考えただけで寂しくなる人もいると思います。
この気持ちは、乗る回数や維持費では測れません。だから、数字とは別に扱っていいものです。
おすすめは、先に数字で「手放しても困らないか」を確かめて、そのあとで気持ちの整理に時間を使う順番です。数字と気持ちを一緒に考えると、どちらの答えも出にくくなります。
先に数字で見当がつくと、気持ちの整理もしやすそう
なぜ「手放す」となると後悔が怖くなるのか、その気持ちの側については、noteに書きました。
後悔が怖くて決められない気持ちのほうを、もう少し掘り下げています
▶ 【車を手放すのが怖い人へ】廃車の前に計算した僕は、意外と平気だった
維持費と乗る回数で、代わりの足と比べる

ここからは、実際に自分の数字で比べる手順です。必要なのは、維持費の記録と、乗った回数と、代わりの足の見積もりの3つだけです。
1年分の維持費を、項目ごとに書き出す
まず、車を持っているだけでかかる費用を、1年分で書き出します。
- 税金
- 自動車保険
- 車検代と点検代(車検は年数で割って1年分にする)
- 駐車場代
- ガソリン代
- タイヤ・バッテリーなどの消耗品
金額は、通帳やクレジットカードの明細、保険証券、車検のときの領収書など、手元の記録から入れます。
ネットに出ている「平均の維持費」で埋めないでください
自分の記録の数字で比べないと、判断がぶれます
分からない項目は、保険会社や管理会社の案内で確かめてから入れると、あとで迷いません。
先月とその前の月に乗った回数と、行き先を書く
次に、実際にどれくらい乗っているかを書き出します。1か月だけだと偏りが出るので、2か月分を見るのがおすすめです。
- 日付と行き先を1行ずつ書く
- 行き先ごとに「毎週必ず」「たまに」「なんとなく」に分ける
「毎週必ず」が多いなら、車が生活の足になっています。「なんとなく」が多いなら、ほかの手段でも代わりが効くかもしれません。
「なんとなく」が多かったら、ちょっとドキッとするな
代わりの足の費用を、同じ回数で見積もる
書き出した行き先ごとに、車以外で行くといくらかかるかを見積もります。
- タクシー
- レンタカー
- カーシェア
- 電車やバスなどの公共交通
料金は、地域やサービスによって違います。使えそうなサービスの案内で、自分の行き先の分だけ調べてください。僕が比べたのはタクシーでした。
「乗った回数 × 代わりの足の費用」と「1年分の維持費」を、同じ1年分にそろえて並べます。
期間をそろえないと、どちらが安いかが正しく見えません。
並べてみて、差と「困る場面」を見る
数字が並んだら、2つのことを見ます。
- 維持費と代わりの足の費用の差
- 代わりの足では困る行き先が、いくつあるか
代わりの足のほうが安くても、困る行き先が毎週あるなら、手放したあとで不便が積み重なります。逆に、多少高くても困る場面がほとんどないなら、維持の手間ごと手放す選択もあります。
安いかどうかだけで決めないのが大事なんだね
車の維持費は、毎月決まって出ていく固定費の1つです。家計全体の固定費をどの順番で見直すかは、こちらにまとめています。
車の維持費を、家計の固定費の1つとして見直したい人へ
なお、維持費を年額にそろえて今の状態と並べる計算表は、記事の最後で紹介するnoteに入れています。
手放すタイミングは、次の出費の前に決める

「いつ手放すか」で迷う人も多いと思います。
ここでは、手続きの細かい話ではなく、決めやすいタイミングの考え方を見ていきます。
大きな出費の案内が来る前が、決めやすい
車には、車検や保険の更新など、まとまった支払いが来る時期があります。
次のまとまった支払いの前に決めると、その分の出費を払わずに済む可能性がある
案内が届いてから慌てて考えると、「とりあえず今回は払っておこう」になりがちです。次の支払いの時期を先に確認しておくと、そこが自然な期限になります。
毎回、案内が来てから考えてたな…
手続きの流れや必要な書類は、車の状態や地域で変わります。売る・廃車にするなどの具体的な手続きは、窓口や業者の案内で確認してください。
古くなって、手を入れるか迷ったときも区切り
もう1つの区切りは、車が古くなったときです。
僕が廃車にしたのも、車が古くなったタイミングでした。古くなると、この先も乗り続けるかどうかを考えるきっかけが自然に来ます。
「直してまで乗り続けるか」を考える時期は、手放すかどうかを決める時期でもあります。
修理や部品の交換を勧められたときは、その費用も含めて、前の章の比べ方で見直してみてください。
直す前に一度立ち止まる、ってことだね
決めきれないなら、3日〜7日おいて期限を切る
数字を並べても、まだ決めきれないこともあります。そんなときに僕がやっているのは、少し時間をおくことです。
- 今のものとの違いを調べ直す
- 3日〜7日おいて、「本当に必要か」を考える
これは高い買い物で迷ったときのやり方ですが、手放す判断にもそのまま使えます。
「時間をおく」は、期限を決めずに先送りすることとは違います
何日後に決めるかを、カレンダーに書いておくのがおすすめです
期限がないと、迷いは次の車検まで続いてしまうかもしれません。
手放す前に、車なしの1か月を試してみる

いきなり手放すのが不安なら、手放す前に車なしの暮らしを試してみる方法があります。これは僕がやったことではなく、迷っている人へのひとつの提案です。
1か月、車に乗らずに代わりの足で過ごす
車は手元に置いたまま、1か月だけ乗らずに過ごしてみます。
- 車があれば使っていた場面
- 代わりにどの足を使ったか
- 代わりにかかった費用
実際に試してみると、頭の中で想像していた「困る場面」と、本当に困った場面の違いが見えてきます。
意外と困らないのか、やっぱり困るのか、試せば分かるね
困った場面が「毎週ある」か「たまにある」かで分ける
1か月のメモを見返して、困った場面を2つに分けます。
- 毎週ある:生活の足として車が必要な場面
- たまにある:レンタカーやタクシーで代わりが効く場面
毎週困る場面があるなら、手放すより、保険の見直しなど持ち方を変えるほうが合っているかもしれません。たまにしか困らないなら、手放しても困りにくい側にいます。
試した1か月の記録は、「後悔するかも」という不安を、自分の事実に置きかえてくれます。
浮いた維持費の行き先を先に決めておく
もし手放すと決めたら、浮いた維持費の行き先を先に決めておきます。
決めないままだと、浮いたはずのお金がいつの間にかほかの出費に消えてしまいがちです。
浮いた分を「使う分」と「貯める分」に先に分けておくと、手放した効果が目に見えて残ります
分け方は、ざっくりでかまいません。行き先が1つ決まっているだけで、浮いたお金が消えにくくなります。
手放して終わりじゃなくて、その先まで決めておくんだね
今日できる1つのこと

ここまで読んで、「やっぱり迷う」と感じていても大丈夫です。今日は、決めるための材料を1つだけそろえましょう。
先月、車に乗った回数を数える
カレンダーやスマホの写真、ガソリンを入れた記録などを見返して、先月車に乗った回数を数えてみてください。
すぐに数えられないこと自体が、乗る回数が少なくなっているヒントかもしれない
回数が分かるだけで、「後悔するかも」というぼんやりした不安が、具体的な数字に変わります。
まずは回数だけなら、今日できそうだ
維持費の項目を1つだけ、金額まで書く
もう1つ余裕があれば、維持費の項目のうち、いちばん大きそうなものを1つ選んで、金額まで書いてみてください。
おすすめは自動車保険か駐車場代。明細や証券を見れば、すぐに金額が分かります
1つ書けると、残りの項目も埋めやすくなります。全部そろったら、「維持費と乗る回数で、代わりの足と比べる」の章のやり方で並べてみてください。

僕も廃車の前に、維持費と乗る回数で計算しました
まとめ|車を手放すか迷ったら、気持ちより先に乗る回数と維持費を並べる

車を手放すかどうかは、「後悔しないか」という気持ちだけで考えると、なかなか決まりません。最後に、この記事のポイントを振り返ります。
この記事で見てきたこと
- 迷っているあいだも、乗らない月の維持費は毎月出ていく
- 後悔しにくいのは、乗る回数が減っていて、代わりの足がある人
- 「悲しい」気持ちは、数字とは別に整理していい
- 維持費と乗る回数を1年分にそろえて、代わりの足と比べる
- 決めきれないときは、3日〜7日おいて期限を切る
僕の場合は、廃車にする前に計算してタクシーのほうが安いと分かり、手放したあとも意外と平気でした。でも、それは僕の乗り方と住んでいる場所での結果です。
まずは数えて、並べて、それから決めればいいんだね
次の一歩
数字を並べるところまでは、この記事でできます。ただ、実際にやってみると「年額にそろえるのが面倒」「並べたあと、どう判定すればいいか分からない」で止まりやすいところです。
持ち続ける費用を年額にそろえて今の状態と並べる表、3日〜7日おいて判定し、見送るなら再検討日を決めるところまでを、表5点つきの5ステップの手順書にまとめました。
車を見送ったときの僕の例も入れています。
▶ 車は見送り、PCは新調した。高い買い物の「買う・見送る」を数日で決める手順
